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2020年12月28日

サイエンスリーダー育成講座高校生プロジェクト 開催報告

令和2年度 サイエンスリーダー育成講座高校生プロジェクト オンライン開催報告

開催日:2020年9月19日(土)~22日(火)、10月10日(土)~11日(日)

コース:・脳情報システム科学コース
(講師:琉球大学医学部 特命准教授 高木 博 氏)

   ・遺伝子科学コース
(講師:琉球大学 熱帯生物圏研究センター 准教授 高江洲 義一 氏、准教授 梅村 正幸 氏)

   ・オムニバスサイエンスコース
(講師:NPO法人どうぶつたちの病院沖縄 事務局長 仲地 学氏、琉球大学 名誉教授 清水 洋一氏、琉球大学 理学部 准教授 漢那 洋子氏、沖縄科学技術大学院大学(OIST) 神経生物学研究ユニット 技術員 来間 清人氏 他)




サイエンスリーダー育成講座 高校生PJ 受講者の感想

脳情報システム科学コース
 
 開邦高校 2年 H.A 
4度目のサイエンスリーダーということで、今回は脳情報システム科学コースを受けることにしました。生物分野のコースは初めてで、知らない世界に足を踏み入れる感覚で初日を受講しました。
午前は脳の錯覚や、経験による判断の個人差について学びました。途中で出題された計算問題で、部分分数分解を使うことに気付けなかったのがとても悔しかったです。
午後は脳科学のエキスパートである宮城さんの講話を聞きました。単に「頭痛」と言うだけでも100以上の種類があったり、思っている以上に脳科学分野の技術が進歩していたり(VR手術など)と、驚くことばっかりでした。
初のリモート受講ということもあり、Zoomの入り方に手こずったりWi-Fiが切れたりなどトラブルばっかりでしたが、初日で感覚はだいたい掴めたかなと思います。明日も頑張りたいです。

 沖縄高専 2年 S.U
私は今回が初めての参加で緊張していました。しかし講義が始まると講師の方、TAの方が難しい内容も学生が分かりやすいように教えてくだり安心しました。私はもともとコンピュータが苦手で、人工知能やAR技術などは自分には無縁な分野だと思っていました。しかし今回の講義を受けて、自分が興味を持っている脳科学の分野と人工知能は関係していることが分かり、脳外科でAR技術が役立っていることを知りました。また実験で使ったプログラムを書き換えることができたらもっと多くの結果が得られて、より正確な考察ができると思ったのでプログラミングの勉強もしてみたいと思いました。今回の講義で、興味がなかった分野に興味を持つことができ、視野が広がりました。4日間ありがとうございました。


遺伝子科学コース

沖縄カトリック高校 1年 R.P
私は今回この講座を受講した理由は最近大学の学部で生命科学などの遺伝子編集などの分野に興味をもち学びたい分野と一致したので受講しました。この講座ではいままで知らなかったような知識、技術を多く教えてもらいその技術、知識を身に付ける上での倫理的な面でも話し合い同年代とでも違う考えをもっていたり私が考えもつかないような発想などをしていてとても刺激となりました。この講座を受講してみて興味が目標に変わりました。そしてこの講座のいろいろな技術、知識のなか一番興味をもったのが体細胞の遺伝子編集で大学ではそれについて学びたいと思うようになりました。これからもこのような授業に積極的に参加したいと思います。

 向陽高校 2年 U.F
4日間お疲れ様でした。
今回の講座では、遺伝子や遺伝子操作について多くのことを学ぶことが出来ました。私が特に参加して良かったと感じるのは3日目のディスカッションです。授業や自習では知識を得るだけになってしまって社会に目を向けて考える機会が少ないですが、ディスカッションをすることでより深く学ぶことが出来たし、意見を交換したり様々な問題について話すのはとても楽しかったです。自分だけでは気づけない意見を聞くこともできたので、自分の視野を広げることにも繋がったと思います。実際に実験が出来なかったのは残念ですが、実験がなくとも充分に有意義な時間を過ごせたと思います。
今回学んだことは学んだだけで終わりにはせずにこれからも自分で深めて、将来に役立たせられるようにしたいと思います。
お忙しい中、講義してくださってありがとうございました

 開邦高校 2年 N.F
私は今回の講座に参加して、より人の体への興味を深めることができました。元々医療系の仕事にかかわりたいと思っていたこともあり、遺伝子やゲノム編集という言葉に興味を惹かれていたのですが、なかなか自分で深く学ぼうとすることはできていませんでした。しかし、今回の講座に参加することで、最近よく耳にするPCRというものが何であるのかだったり、遺伝子組み換えとゲノム編集の違いなど、いろいろな疑問が消化され、さらに新たな知識も沢山得ることができました。特に、ゲノム編集による遺伝子治療についてのディスカッションでは、沢山の学びがありました。今まであまり深く考えたことがない、倫理的な問題に触れたりと難しい部分もあったのですが、自分の予想外の観点からの意見をたくさん聞くことができて、本当におもしろかったです。他にも、村上先生の話ではラクダ科と人の抗体の形が似ていることを初めて知り、また新たな知識が得られました。このように、4日間の中で本当に沢山のことを学べ、視野を広げることができました。
わかりやすく丁寧に教えていただき、ありがとうございました。

 開邦高校 2年 R.H
今回は僕自身2度目の受講でした。前回受講してみて生物、遺伝子という分野に興味を持ち今年は進路選択の為にももう一度理解して活かしたいなと思い受講しました。やはり去年よりも今年は一つ一つの言葉の意味がよくわかるようになっていたり、PCR等の最近よく聞く言葉の意味も理解することが出来ました。またリモートで実習ができない分ディスカッションも多く、遺伝子組み換えを作物や人体に起こす時の問題を様々な角度から話し合うことが出来て、ただ便利な技術という認識だけでなく多角的な視点を持つことが出来たなと思いました。

 開邦高校 1年 H.M 
僕はこの講座を受けて、これまで知らなかった遺伝子のこと、遺伝子組換えやゲノム編集への漠然とした不安を無くすことができました。そしていちばん大きかった成果は、ゲノム編集は、現在人類が直面している食糧不足であったり、HIVであったりなどの病を治すことのできる可能性をもったすばらしい技術であると知って、興味を持つことができたことです。
 自分は一番身近にあって不思議がたくさん詰まっている生物という学問に今まで触れてこなかったのですが、自分の体の基本的な仕組みを知り、それらをどうやって活用していくのかを研究するってとても素晴らしいことだなと思いました。
 この4日間は、講義やバーチャル実験、村上先生の講演など、実りの多いものでした。それらで得た知識を発展させて、この社会をより良くする方法を考えていきたいなと思います。ありがとうございました。


オムニバスサイエンスコース

 知念高校 2年 J.S
19日から22日にかけて、サイエンスリーダーのオムニバスサイエンスコースに参加して、コロナの影響もあってリモートでの参加でしたが、様々な講師のお話を聞いて現代の科学で研究されている事についての知識を深められて、とても良かったです。1日目のヤンバルクイナの保護活動をされている金城道男先生の話を聞いて、ヤンバルクイナの保護活動において市町村や県とも協力して保護、人工繁殖、外敵存在の駆除などに勤めている事を知って、今まで生物の授業だけでしか聞いてこなかったヤンバルクイナの保護活動を自分が出来ることを少しずつでもやっていきたいと思いました。2日目の琉球大学で光化学の講師をされている漢那洋子先生の話を聞いて、比較的に最近誕生した光化学が私達の日常の中に広く浸透されている事を知り、とても驚きました。この様なコロナが蔓延している世の中だからこそ、光を当てるだけで細菌を除菌できるような技術がこれから大切となってくると考えました。3日目の沖縄のエネルギー、環境の未来について琉球大学名誉教授である清水洋一先生の話を聞いて、沖縄のエネルギー自給率が2パーセントである事や、化石燃料に頼った発電方法から、有害なガスを噴出しない新たな発電方法に変える必要がある事を知って、今まであまり考えずに使ってきた電気製品を環境の事を考えて製品を選んだり節電を心がけて行きたいと考えました。4日目の最先端の化学技術について、OISTの技術員である来間清人先生、沖縄科学技術振興センターで研究部長兼コーディネーターをされている具志堅清明先生、リコム株式会社で研究開発部兼生活管理部部長の児玉晃先生の話を聞いて、他の県、更には国際的にも最先端な研究や開発をされており人類の祖先の容姿や生活の詳細まで考えられていたり、今まであった技術を生物由来の物を使うことでより効率的に生産出来るようにするなど今まで考えつかなかった事を研究しており、話を聞いていてとても興味を持ち、自分でも何か考えてみたいと思いました。この4日間の経験を活かして、今後の進路や生活に役立てて行きたいと思います。

 向陽高校 2年 M.M
私はオムニバスコースに参加しました。4日間、毎日違う講師の方のお話を聞いて特に印象に残ったのは、4日目の講義です。午前中は研究者の方から、午後は企業の方と、コーディネーターの方からお話を聞いて、技術を活かすには、産業と結びつける必要があることを知りました。そしてそのために、双方を繋ぐ人がいること、また実際にその仕事をして感じることを今回学ぶことができて、沖縄の技術やエネルギーの問題を身近に感じました。3日目までのどの講師の話を聞いても、やはり今足りていないのは技術だという結論だったけれど、技術を生み出す人、繋ぐ人、実用化する人、たくさんの人がいてこその発展だということを学べて良かったです。

 沖縄尚学高校 2年 A.O
最初は緊張して、同じコースのメンバーとあまり打ち解けることは出来ませんでしたが、ディスカッションなどの意見交換があったお陰で、沢山の意見を知ることが出来て良かったです。一人で考えるより、具体的に自分の考えがまとまってきたり、沢山の考え方があることがわかったりしました。
そして、オムニバスサイエンスでは毎回の講座で講師が変わっていくのでその点においても、このコースで良かったと思うことが多々ありました。講座内容が毎回ガラリと変わるのは最初はとても大変でしたが、各分野内容は違っても将来の科学の為、社会の為に、どうすればより良くなるかを考えるという点では共通していて、私達の科学に対する考えもこういう姿勢でなくてはならないなと実感する事が出来ました。


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Posted by サイエンスリーダー育成事業 at 11:35│Comments(0)高校生PJ
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